リョージです。
彼が約束していたことを忘れていた時。
「そんな時どうする?」
にサクッと答えようとしたのですが、
ボリューミーになっちゃいました・・・
でもせっかくなのでお話ししてみます。
ひとまず結論だけ知りたい場合は、
最後のほうを読んでおいてください。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
たとえば、
♀:「明日どうする?」
♂:「何だっけ?」
♀:「土曜日に会うって約束してたじゃん」
♂:「言ったっけ?疲れてるからムリ」
♀:「私も忙しいのに時間あけたんだよ!」
♂:「わかったよ、じゃあ明日会うよ」
一般的というか、
心理学寄りのアドバイスでは
次のように言われていると思います。
「彼に悪気がなく罪の意識もないのだから、
指摘したり非難したりしてはいけません。
それをすれば彼は認知的不協和に陥り、
その状態を解消しようとして
「じゃあ明日会うよ」
と口では言うでしょう。
その代わりに、
「休日になると疲れる彼」
にしてしまいます。
ココは「何もしない」のが、
時間軸の長い男性には有効。
彼から
「明日どうする?」
と自発的に言うまで育つのを待つこと」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ちょっとめんどくさいのですが、
彼の認知的不協和の状態を説明してみます。
彼は本当は休みたいのに、
会うことを迫られる不快感を解消するために
『とりあえず会えばこの場は収まるだろう』
という認知を作り出し
「じゃあ明日会うよ」にすることで、
目の前の不快を軽減しようとした。
ということだと思います。
次に、
でもこれでは彼に会えても
土曜になると疲れちゃう彼にしてしまうから
彼女の本意ではないし、
「じゃあ」って会われるのもイヤ。
そこで、
彼女はこれ以上何もせず、
彼から「明日どうする?」と言うまで
育てたり待ったりいろいろする。
すると時間軸の長い男性という生き物は、
「明日どうする?」と言うようになる。
というアドバイスだと思います。
本当にそうなるかどうかは別としても、
この解決策もまた、
今度は彼女のほうに
認知的不協和を生んでいます。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
彼女としては明日会いたいのに、
会えない不快感を解消するために
『先生の言った通り何もしなければ
誘われるだろう』
という認知を作り出し、
先生に言われた通り何もしないことで、
目の前の不快を軽減しようとした。
でも実際は、
それじゃあただの
彼のドタキャンです。
金曜日の彼女の気持ちを
リアルに感じようとすると、
「何もしないで待つ」
ってかなりモヤモヤしませんか!?
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ポイントはリアルに感じてみると、
不快は軽減できるかもしれないけれど、
「お互いに快ではない」
というところです。
なぜ認知的不協和を生み出すのか?
なぜアドバイスも
さらに認知的不協和を生み出すような
アドバイスなのか?
そもそも
「なんで認知的不協和が起こるのか?」
が抜けているように思えます。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ボクは、
ものごとを正しいか間違っているか?
良いか悪いか?で考えているから、
認知的不協和が起きるのだと思います。
○×で考えていると、
×と判断された時に、
自分が正しいことを
証明する必要ができてしまいます。
相手に×だと認知されると不快だから、
彼は忘れたことを責められるとイヤだから、
彼女は気にしてもらえないとイヤだから。
「自分はそんな人間じゃない」
と証明しないと、
自分を正当化しないと、
不快感を解消できなくなっちゃってます。
でもはじめから○×で考えていなければ、
認知的不協和は発生しません。
自分が正しいことを、
証明する必要が発生しないからです。
不協和・ギャップが生じてしまうのは、
『一緒にいて嬉しい・楽しい』
という感情は○でも×でもないのに、
○×で考える思考になっているからです。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
で、
やっと結論なのですが、
目的は、
土曜日に会うことではありません。
土曜日に会うのは手段です。
会おうとする目的は、
『一緒にいて嬉しい・楽しい』
などと、
お互いがより心地よい状態になることです。
だったら土曜日どうする?の前に、
「お互いがより心地よい状態で会えるのは、
何がどうなったらそうなるのか?」
を探ることです。
その手段はカップルによって、
明日の土曜日かもしれないし、
別の日にした方が
気分がイイかも知れません。
たったこれだけのことだと思います。
でも・・・
「カレシ、
忘れてたとしてもまず謝ろうか」
のほうがイッパツ解決、
かな。
それでは、
明日も元気で明るく健やかに
お過ごしください。